案件サマリー
資産運用会社向けに、会員が自身の保有資産とレポート履歴を確認できる会員制サイトを構築しました。 会員属性ごとに閲覧できる情報が異なるため、単に画面を作るだけでなく、権限設計と更新運用まで含めて整理する必要がある案件でした。
背景・課題
既存運用では、顧客ごとに異なるレポートフォーマットが混在し、更新反映までのリードタイムが長くなっていました。 さらに、会員区分ごとに見せるべき情報や注意事項が異なるにもかかわらず、権限と表示内容の管理ルールが分散しており、問い合わせ対応や確認作業の負荷が高まっていました。
- 顧客ごとに異なるレポートフォーマットが混在し、反映まで時間がかかる
- セキュアなログイン制御と閲覧権限を統一的に管理できていない
- KPIや重要なお知らせが画面内で埋もれやすく、会員が必要情報へ到達しづらい
方針 / 提案アプローチ
最初から大きな機能追加を重ねるのではなく、まずは「誰に何を見せるか」と「更新作業をどう減らすか」を優先して設計しました。 特に、会員サイトは運用開始後の問い合わせコストが大きいため、更新担当者と利用者の両方にとって迷いが少ない情報構造を重視しました。
- 権限設計を先に定義し、表示ルールを画面単位ではなく利用者属性単位で整理
- KPI表示や通知導線は、会員が最初に確認すべき情報へ短く到達できるよう再配置
- 要件調整と画面設計を並行し、認識齟齬を減らしながら意思決定を前倒し
実施内容
- ステークホルダーとの打ち合わせを通じて、会員種別ごとの閲覧要件と更新フローを整理
- 権限ごとにレイアウトとアクセス範囲を切り替えるUIを実装
- KPIの可視化カードとアラート通知により、重要指標を即時把握できるトップ画面を設計
- レポート履歴の一覧性を改善し、過去資料へのアクセス導線を明確化
体制・担当範囲
プロジェクト推進とフロントエンド実装を中心に担当しました。 要件が複数部署にまたがっていたため、開発タスク管理だけでなく、画面仕様のすり合わせと優先順位調整も担いました。
技術・構成
- Next.js / TypeScript / Tailwind CSS
- Auth0 / Node.js API
認証と権限制御を前提にした会員機能のため、UI実装だけでなく、認証まわりとの連携を意識した設計を行いました。
成果
- 月次レポート配信の自動化により、運用工数を30%以上削減
- 会員向け画面の導線整理により、問い合わせ対応の手戻りを削減
- 更新ルールの明確化により、運用担当者の反映ミスを減らしやすい構造へ改善
補足 / 学び / 今後
会員制サービスでは、UIの見栄え以上に「誰に何を見せるか」と「更新担当者が迷わないか」が重要だと再確認した案件でした。 今後同種案件でも、機能追加前に権限・導線・更新運用をセットで整理する進め方が有効だと考えています。